心の境界線を引く|アダルトチルドレンの悩み

 

『親子関係修復カウンセリング』 心理カウンセラー  江上ユキです。

イライラや不安、罪悪感等の愛着障害、アダルトチルドレンのトラウマ感情をケアして、心に安心感とあたたかさ、自信を取り戻すカウンセリングをご提供しています。


心にも境界線というものがあります!

たとえば、もし、隣の家の庭木があなたの家の庭に大きくはみ出していたら・・・

また、お向かいの家のごみ箱があなたの家の玄関の前にいつも置いてある・・・

嫌ですよね???

 

 このように、目に見える自分のテリトリーに何かが侵入してきたり、誰かのものが自分の敷地に置いてあったり…

物や敷地などであれば境界線を越えて侵入していると、目に見えるのでわかりやすいのですが・・・

じつは、心にも境界というものがあります。

“私”と“私以外の人”を区別するもの。

“私は私”、“あなたはあなた”という感覚です。

これ、とっても大事です!!!

 

そして、身体的、心理的にも、あなた以外の人が越えてはならない一線のことを“境界線”と呼びます。

家族やきょうだい・友人、職場の人など、たとえ親子であったとしても、どんなに親しい間柄の人でも、自分と自分以外の人は、けっして一体ではありません。

 

 

もし、この境界線が壊れていると…

もしこの境界線が壊れていると、どういうことが起こるかというと、

あなた以外の他人が、あなたの思いとは関係なくあなたの心にずかずかと土足で出入りしたり、

他の人に起きていることが自分の中に流れ込んだり、ほんとうの自分自身が、わからなくなったり、

まわりの人に翻弄されたり、ということが起こります。


 

こんなことはありませんか?

具体的には、

・人にNOと言えない。

・自分のことを傷つける人、大切に扱ってくれない人と一緒に居続ける。

・いつも体の同じ箇所、同じ側ばかりケガをしたり、事故にあったり、ぶつかったりする。

・苛酷な状況に身を置き、逃げ出さない。

・批判されると、落ち込みが激しい。

・相手を自分の価値観に合わせようとする。

・自分を相手の価値観にあわせようとする。

・欲しいもの、必要なものが要求できない。

・人につけこまれやすい。

・自分だけの時間をもてない。

・自分で決断できない。

・他人の問題解決に必死になる。

・自分のことよりも人を優先し世話をする。

・自分のしあわせ、喜びは他人次第だと思う。

・人の意見に合わせてしまう。

・相手の機嫌が悪いのは自分のせいだと責任を感じてしまう。

・相手のすべてを独占したい。

いかがでしょうか?

 

どうやって境界線はつくられるのか。

では、どうやって境界線は、つくられるのでしょうか???

生まれてからお母さんに依存していた赤ちゃんも、何でも「イヤ、イヤ!」と言うようになる。

・・・もう、お母さんの一部ではありません!

という、3歳ごろの第一次反抗期。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うざい!」と言う。

・・・私はわたしです。
もう、親の言いなりにはなりません!

という、思春期の頃の第二次反抗期。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どちらも、怒りの感情を使って、自分のテリトリー(境界)を作り、守り、強化していきます。

親から自立していくうえで、なくてはならない必要な過程です。

 

 

私もこの境界の問題がありました!

私も、この境界の問題がありました。

たとえば、

人に対して自信がない。

NOと言えない。

批判されると感じるとすごく落ち込む!

人のことを優先してしまう。

相手が機嫌を損ねたと思うと、自分のせいだと感じて自分を責める。

欲しいものが欲しいと言えない。

家族をコントロールしたくなり、相手を自分の価値観に合わせようとする。

・・・

・・・

 

 

 

 

何に気をつけたら良いのでしょう。

では、いったいどんなことに気をつけたら良いのでしょうか?

《身体の境界》

○自分を消耗させるほど仕事をしない。

○自分のための安心できる場所の確保。

《感情の境界》

○相手の感情に無理に合わせたり、引きずられない。

○自分の感情を素直に感じる。偽らない。隠さない。

○こう感じるべきではないと自分を責めない。

《責任の境界》

○他人の負うべき責任は、引き受けない。

○一人で責任を抱え込まず分担する。

○重すぎる責任は軽くしてもらうように交渉する。

《時間の境界》

○時間の使い方は自分で決める。

○自分だけのための時間を持つ。

これ以外にも、お金や性的な境界は大丈夫でしょうか?

 

 

ちなみにですが。

押しつける人と我慢して合わせる人はセットで存在します。

自分と自分以外の人との間に、境界線が引けていないという点で、どちらも無境界な人ということになります。

壊れた境界線を修復し、自分と他人の区別を明確にし尊重することができるようになると、人間関係における安心・安全な感覚と、自分の手に自分の人生を取り戻すことができます。

 

怒りの感情が適切に使えるようになると良いですね!

 

具体的には、このようなことが手に入ります!

怒りの感情が適切に使えるようになると、イヤなことは嫌、無理なことは無理だと断れるようになります。

自分の意見をしっかり持つことが、できるようになります。

まずは自分を大切にしながら、相手も大切にすることができるようになります。

自分で決断することができるようになります。

自分の人生に主体性を持つことができるようになります。

安心・安全の場に身を置くことができるようになります。

自分を大切にしてくれる人と付き合うことができるようになります。

「人の意見は人の意見!」と捉えられるようになり、過剰に落ち込まなくなります。

私やあなたがそれぞれ、自立した私自身、あなた自身として存在するとき、本当の意味での親密な関係が生まれます。

心理カウンセラー 江上ユキが提供させていただいている親子関係修復カウンセリング(心理療法)では、適切に怒りの感情を使えるようになり人と、対等で楽な関係性を築けるようになることを目指します。

壊れた境界線を修復し、あなたの生きづらさの解消を、丁寧にサポートさせていただきます。

内面の課題や問題が解決すると、人に必要以上に振り回されることなく、本来のあなたらしく自然に楽にいきいきと生きることができるようになります。

 

あなたとあなたの大切な方が、
いつもおしあわせでありますように。

この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

幼少期のトラウマ感情を安心・安全にケアし、
愛着障害、アダルトチルドレン、摂食障害、
お子さんの不登校の悩みを根本原因から解決!

心に安心感と自信、自由を取り戻す
『親子関係修復カウンセリング』

【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ