カウンセリングが必ず上手くいかなくなる理由

こんにちは。

『親子関係修復カウンセリング』
心理カウンセラー  江上ユキです。


イライラや不安、罪悪感等の愛着障害、アダルトチルドレンのトラウマ感情をケアして、心に安心感とあたたかさ、自信を取り戻すカウンセリングをご提供しています。

 

 

 

カウンセリングを受ける際、こういう気持ちがある時は要注意


心理カウンセラーという仕事をしていると、じつにさまざまなご相談を受けます。

親子関係、子育て、夫婦関係、職場の人間関係、不倫、恋愛、仕事やお金の悩み、低いセルフイメージ、健康、自己実現、性的被害、消えたい、死にたい、いなくなりたい・・・

で。

カウンセリングを受ける際、もし、カウンセラーやセラピストに対してこういう気持ちがあるなら要注意です。

この人ならきっとわかってくれるはず!

この人なら答えを教えてくれるに違いない!

この人は、助けてくれそう!

この人に任せておけば、きっと何とかしてくれるだろう!

こういう他人に依存する気持ちを持つ場合、カウンセリングはどこかで必ず行き詰まります。

そうして遅かれ、早かれ、カウンセラーに不満を持つことになるでしょう。

なぜかと言うと、このように期待している人は、カウンセラー・セラピストに対して、『理想の親』を求めている可能性がひじょうに高いからです。

子どもの頃、

誰にも気持ちをわかってもらえず辛い経験をした

安心できる居場所がどこにもなかった

親に味方になって守ってもらえなかった

今を生き延びるのに精一杯で、未来のことを考えたり、希望を持つことができなかった

親に傷つけられた

こんな経験をした場合、深くふかく傷ついた子どもの自分が心の中に居ます。

だから、

自分の気持ちを過剰に誰かにわかって欲しいという気持ちが強い

誰といてもいつも不安で居場所がない

人を信用できない

自分が何を感じているのかよくわからない

自分がどうなりたいか、どう生きたいかという考えや希望が持てない

大人になってからもずっとそういう気持ちを持ち続けながら、手間暇をかけ、お金と時間を使い、一生懸命に話を聴いてくれて、気持ちをわかってくれ、答えもくれそうな、理想の人物や居場所探しを続ける・・・


でも・・・

あの人も、あの人もわかってくれなかった

今度こそ、この人だと思ったけど、やっぱりこの人も違った

理想の人は、いつまで経っても見つからない

結局、いつも傷つけられ裏切られたような気持ちになる

わかってくれそうな別の人を探しにいく・・・

ということを繰り返す・・・・・

そして、そのような人は決して見つからない;;;

なぜなら、カウンセラーやセラピスト(他人)は、クライアントの「親」ではないからです。








無意識のうちに他人に『理想の親』を求めるのは、そう思ってしまうほどに傷つき、心が満たされなかったという辛い過去があるから。

理想の親探しをしたい気持ちがあったとしても、それは、責められることではないし、ましてやその人が悪いわけでも決してありません。

でも、すごく残念なお知らせだけれども「理想の親」は存在しない。

それが真実であり、そのことを認めて受け容れる必要があります。

だから、『理想の親探し』を続けても永遠にそのような人は見つかりません。

だからもし、『理想の親探し』をしているのなら、なるべく早いうちに、そのことに気づいたほうがいい。


『理想の親を探している人』は、カウンセリングジプシーに陥っている確率がひじょうに高いです。

ちなみにですが、新興宗教の教祖(グル)に理想の親を求め、家庭を犠牲にしたり顧みずに、どっぷりハマるのも同じ類のものです。

そしてそのどうしようもない真実を受け容れる時、新たな次の扉が開きます。




問題解決の主体は、あくまでクライアントさんご自身

 
問題解決の主体は、カウンセラーではなく、あくまでクライアントさんです。

しかし、子どもの頃に、子どもらしくいることを許されなかったり、たくさんのトラウマ感情を抱えている人は、他人のせいにしたり、他人に不平・不満を持ちながら、大人になっても子どものままでオトナになりきれない部分があります。

いかがでしょう?

だからこそ、ご自身に主体性を取り戻し、成熟したオトナになる必要があります。

 

江上ユキのカウンセリングで目指していること


カウンセラーとしてのわたしが目指しているのは、クライアントさんの真の意味での自立のためのサポートです。


自立の定義は、色々あると思いますが、わたしが特に大事にしているのは下記です。


ご自身の本音や感情に気づき、内面と対話ができる

ご自身が持つエネルギーと力を取り戻す

ご自身の生き方に責任を持ち行動できる

自分の気持ちの面倒をみたり、機嫌を自分で取れる

悩みや困難の本質部分を見極めそれを乗り越える

必要に応じて助けを求められる


このような力をご自身の中に育てていくということです。

 





抑圧された感情に私たちは振り回される


子どもの頃に置かれていた生育環境の中で身に付けたり学習したりした、自分の気持ちを犠牲にしたり、他人に意識を向け他人の意向を優先する生き方。

自分の辛い感情を感じないように抑圧した生きるために取った戦略。
 

その抑圧された感情に私たちは振り回されます。

だから、その感情をディスチャージしてあげる必要があります。






 

今までスルーしてきたことにこそ、変わるための大きな力がある

 
他人への不平・不満が多く、誰かのせいにするクセがある人は、自分の外に意識が向きがちです。

そのため、

自分が何を感じているのか、
どうしたいのか、
どうなりたいのか、

という答えがわかりにくかったり、自分の内面についての質問に答えるのに苦戦したりする傾向があります。

大体、クライアントさんご自身が、今までスルーしてきたり、避けてきた部分、認めがたいところに、人生が上手くいくためのポイントがある場合が多いです。

そこにご自身で気づいていくためのサポートをすることも、カウンセラーの大きな役目の一つです。

そういう自分の認めがたい部分を認めて受け入れる時、私たちは大きな変化と成長を遂げます。


子どもだったあの頃の自分は、親やまわりの大人に対して従うしかなかったし、無力だと感じたかもしれません。

しかし今は、もう立派な大人であり、もうあの頃の子どもの自分ではありません。

自分が自分の人生を成熟した大人として主体的に生きる力は、もう充分にお持ちです。

 
大人の自分自身の責任において、

正解のない自分の人生を選択していく

決断、行動し、試行錯誤しながら、その結果を自分の責任において受け止める

自分の選択を正解にしていく

このことが生きるうえで何より重要なのだと思っています。


【最後に】親を許せなかったり、恨んでしまう方へ


子どもの頃は、間違いなく親に依存しなければ生きていけなかった。

その中で取ったギリギリの生きるための戦略。
親や環境を選ぶことができない子どもにとっては、すごく理不尽な話だし、今の辛い現状に親を恨んだり、許せない気持ちを持つかもしれません。

そういう時期があってもいいとわたしは思います。

そしてその気持ちに、少しだけふんぎりがついたなら、自分自身の力を信じながら、ゆっくりでいいから少しずつ前に進んでいく決断をする。
 




《結論》 

・カウンセラーに理想の親を求めるのを止める

・他人に寄りかかったり何とかしてもらおうとする受け身の人生ではなく、自分の人生の責任は自分で持つ

・ゆっくり少しずつあなたが本来持っている自立する力を育てていく

 


そうすると、良いほうに人生が大きく変わっていきます。


ゆっくりでも、思考錯誤しながらでも、間違っても大丈夫◎

そこには、必ず上手くいくためのヒントと学びがあるだけですから。(^_-)-☆

この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

幼少期のトラウマ感情を安心・安全にケアし、
愛着障害、アダルトチルドレン、摂食障害、
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心に安心感と自信、自由を取り戻す
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【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ