子どもを信じて待つとは?

“子どもを信じて待つ”とはいったいどういうことなのでしょうか?

子どもを信じて待ちましょう。

頻繁に聞いたことはありませんか?

『子どもを信じて待つ!』

頭でわかっていても、口で言うほど簡単なことではありませんよね?

子育てをしているお母さんやお父さん。

とくに、いつも身近でお子さんと接しているお母さんにとっては、とてもむずかしいと感じることではないでしょうか?

お子さんが不登校やひきこもり、家庭内暴力、摂食障害等の何らかの症状や問題を抱えているとしたら、なおさらだと思います。

たとえば、わが子が不登校当時の私のように「これから、どうするつもり?」と、聞かずにいられなくなったり、

「ちょっと、別室登校だけでもしてみたら?」と、促したり、提案してみたり、

別室登校をしたらしたで、子どもは、今度は「教室に行ってみたら?」と、さらに先生に促される。

そして、“今日は教室に入ってくれた、入ってくれない!”で一喜一憂する…

こういう状態にとどまり続けたことが、わが子の不登校が長引いた大きな要因の一つだと思っています。

 

 

あなたは、こう思ったことはありませんか?

そして、こう思ったことはありませんか?

このままいったら、どうなるんだろう!?

甘やかしてダメになるんじゃないか?

何とかしないと!

こんな先の心配や不安におそわれ、手出し、口出しをしたい衝動にかられたり、子どもをコントロールしたくなる!

そんな気持ちが湧き起こることがあるかもしれませんね。

そしてこんな時は、親も先生も、大人は何一つ、子どもの心の奥の想いや苦しみ、子どもの立場、子どものペースには思い至ることができていないのです。

なぜかと言うと、そういう時には、子どもではなく、大人の気持ちや都合、“こうすべき”が優先されてしまっているから。

甘やかすと子どもはダメになる。

「大人が何とかしないと!」と、子どもの力を信頼していないから。

そして、そういう大人の気持ちを子どもは、誰よりも察して「期待に応えなくては!」「期待に応えられない自分はダメだ!」と、もれなくできない自分を責めています。

それは、お子さんが不登校・ひきこもりになった今だけでなく、それまでもずっと、お子さんの気持ちを犠牲にしながら、無理に無理を重ねてきた結果の“今”なのです。

不登校・ひきこもりも摂食障害も家庭内暴力も、お子さんの表面的な症状に問題の本質はありません。

症状のみを何とかしようとすると、問題の本質を見誤ってしまい、間違いなく長引いてしまいます。

まずは、その親御さんの不安や心配がどこから来ているのか?

その気持ちの根本と向き合い、下ろし、楽になる必要があります。



小さい頃のお子さんは、どんなふうだったでしょうか?

思い起こすとお子さんは、

小さい頃から無意識に親の期待に応えようとしてきていたというふしはありませんか?

イヤだと言わない、

おとなしい手のかからないいい子だったり、

夫婦の悩みの相談話に乗るようなまわりのお子さんより数段大人びた頼りになる子だったり、

反抗期がなかったり、逆にいつも聞き分けがなく反抗的だったり。。。

期待に応えようと自分の気持ちを犠牲にし、親や大人の気持ちや感情の面倒をみているのは、実は案外、子どものほうだったりします。

本来は、親が子どもの気持ちや感情の面倒をみる必要があるのにです。



大人も子どもも一番つらいこととは?

『お母さん、僕を信じて欲しい。』
不登校の時に、長男が私に言った言葉です。

さらに、不登校の時は、『誰からも理解されないことが辛かった。』
小2から中学2年までの長年の不登校を完全克服し、現在一人暮らしをしながら、忙しいけれど充実した大学生活をめいっぱい満喫している次女は、当時を振り返ってこう教えてくれました。

私たちは、大人も子どもも、誰しも…

【誰にもわかってもらえない、理解されないと感じること。】

【味方がいないと感じること。】

【一人で、孤独感・孤立感を感じていること。】

これこそが、いちばん辛いことである。

そうつくづく思います。


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さて、ではあなたご自身はどうでしょう?

とくに、お子さんとの関わりが深いお母さんご自身が、ワンオペで味方がいなくて心理的に孤立している。

心に余裕がなくて、大きな心配や焦りや不安を抱えている。

お子さんを信じて待てない。

お子さんの立場や気持ちに思い至れない。

お子さんの気持ちに寄り添えない。

お子さんの成果や結果を急ぐ。

自分のことで精一杯で、相手を思いやる心の余裕がないことが、お子さんが元気になることを妨げ、お子さんを追い詰めてしまうと感じています。

お子さんもまた、たった一人でも自分の味方がいると感じることができれば、必ず、大きく救われます。

けれども、お伝えしたいのは、それができないのは、けっしてお母さんが悪いからではありません。

そうしてしまうのには、必ず、【理由と原因】があるからです。

お母さんもまた、お子さんと同じように

子どもの頃から誰にも味方になってもらえなかった。

自分の気持ちを受け止めてわかってもらえなかった。

寂しい感覚や傷ついた気持ちを抱えながら、生きて来られているからです。

子どもの頃に、親に気持ちを受けとめてもらい、たっぷりと気持ちが充たされるという経験がなければ、大人になって親になった時に子どもの味方になり、子どもに安心感を与えることができないのはある意味、自然なことです。

自分が親にされてきていないことは、わが子にも真の意味でできないからです。



お母さんがこのように変わると、お子さんも自然に変わります。

しかし、頭でわかっただけでは変わることができません。

お母さんご自身が、カウンセリング(心理セラピー)を受けられて

不安が解消され、あたたかい安心感で充たされた時、

他ならぬご自身の力を信じられるようになった時、

気持ちを我慢したり自分を犠牲にすることなく、大切にすることができるようになった時、

成果や結果だけでなくその過程も大切にできるようになった時、

だんなさんと良い関係性が築ける時、

お母さんの心に余裕ができると、自然にお子さんの気持ちにも思い至ることができるようになります。

それは、おそらく親であるなら誰しもがわが子に持つことを望むであろう【相手を思いやる】ということに他なりません。

そして、お子さんは親から【思いやり】というものを適切に受け取ることができると、自分の気持ちも大切にしながら、自然に他人をも思いやることができるようになります。

大人も子どもも、欲しいものは、みんな一緒です!

思いやってもらえる経験、自分の気持ちを大切に扱ってもらえるという経験を通して、初めて親子の間に信頼関係が築かれ、お互いの心に余裕が生まれ、自分を大切にしながら元気を取り戻していくことができます。



変えられるのは、唯一〇〇だけです!

心理カウンセリング(感情クリアリング心理セラピー)のセッションでは、あなたの子どもの頃の未消化の感情、未完了の想いを消化、完了させ、心の傷を癒していきます。

そのうえであなたの心に安心感を充たしていきます。

そうすると、お子さんの問題だと思える症状や生きづらさは、努力しなくても自然に解決していきます。

あっ、もし、これを読んでくださっているのがお子さんのお父さんなら、お父さんがまずは、カウンセリングにお越しくださいね。

もし、奥さんに問題がある、奥さんに変わって欲しいと思うなら、そう思うご自身の気持ちに向き合う必要があります。

同様に、奥さんがだんなさんに変わって欲しい、変えたい気持ちも同じです。

親が子どもを変えたい。

親が相手(もう一方の親)を変えたい。

(自分は変わらず)他人を変えたい。

変えられないものを変えようとしている。

相手を否定している。

その心の内側には、『自分を否定している』『自分を認められていない』ということがあります。

そしてここが、本当の根っこの問題です。

子育ての問題の行きつくところは【夫婦関係の問題】とも言い換えられます。

お母さんとお父さんが仲良く信頼し合っていることが、子どもにとっての最大の人間関係のお手本になり、家庭内が安全基地になることで、子どもは安心して過ごすことができます。

安心感が感じられると、エネルギーが溜まるので、子どもは自分のことだけにそのエネルギーを注力できるようになります。

子育ての問題には、家庭環境が密接に関係しています。

そして夫婦は、50:50のバランスで成り立っています。

他人や相手は変えられません。

気づいたあなたから【自分が変わる!】と決めることが、問題の解決をぐんと早めることでしょう!



あなたとあなたの大切な方が、
いつもおしわせでありますように^^

《全国、海外:オンライン 広島:対面》

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心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ

この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

幼少期のトラウマ感情を安心・安全にケアし、
愛着障害、アダルトチルドレン、摂食障害、
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【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ