不登校や子育てで悩む時、何が起こっているのか。

クライアントさまから、心理セラピーのセッションを受けて『職場の上手くいかない人間関係でストレスが減り楽に上手くいくようになったら、同時に、今まで少しギクシャクしていたお子さんとの交流も自然に毎日、楽しくできるようになりました。』

また逆に、
『お子さんや家族との課題に向き合っていき気づいたら、職場のストレスも激減して仕事が楽になりました。』

こんなご報告をいただきます。
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私自身の生きづらさがあぶり出されたのが
わが子の不登校だった。

私自身の生きづらさが、あぶり出されたかたちになったのが、.二人のわが子の不登校・ひきこもりでした。
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それは今考えれば、とても自然な流れだったのだと思います。
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現在、3人の子どもたちは、それぞれの個性を活かしながらいきいきと生きています。

そして、お子さんのことで最初にご相談いただく方には、共通のパターンがあると感じています。.
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それは、悩まれているお母さんが・・・
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お子さんを何とか動かそうとしたいと思っていること。
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「お子さんの笑顔が見られればしあわせです!」と、ご自身の気持ちは横に置いておいてお子さんにフォーカスされていること。
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ダンナさんやご家族の協力が得られず、心理的、物理的に孤立されていること。
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時には、ダンナさんに、オマエの子育てが悪いと批判されることがあること。
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ご自身の気持ちをガマンしたり、後回しにしたり、犠牲にしながらお子さんのためや家のために頑張っていらっしゃること。
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私も、上記におおいに心当たりがあります。.
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私の場合、親に子育てのことを相談しても、理屈で返されたり、私自身のことを否定されそうで怖くて言えませんでした。
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また、とても可愛がってくれ、私に良くしてくれていた姑でさえも、.私が幼い子どもが手に負えないと感じ煮詰まった時、子どもに対して感情が暴れてしまい止められなくなることを相談したら、一言「怖っ!」と言われとても傷ついた覚えがあります。
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.孤立無援、誰にも理解されない辛さ、味方が一人もいない感覚。
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.そして、そんな自分を誰よりも自分が責めてしまう。。。
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.私も一度、どうしても泣き止まないわが子に対して、どうしていいかわからず半ギレになったことがあるので、子どもさんに虐待をしてしまう親御さんの気持ちもよくわかるつもりです。

感情が止められない…

子どもは、本来、自由でわがままで親に迷惑をかけることが仕事です。

でも、お母さんご自身が子どもの頃からずっと気持ちや感情を我慢をするクセがついてしまっていると、わがままで手に負えないように感じる子どもを目の前にすると、感情が爆発して止められなくなります。
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お母さんご自身が、子どもの頃の傷づいた気持ちを抱えているからです。
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また、私は、子どもが不登校になった時にまわりの人から、たくさんアドバイスを言われたこともあります。
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当時を振り返ってみた時に冷静に考えると、おそらく客観的に見えているその人にとっては、本当にそう思ったことであり、正しいこと”だったのかもしれません。
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しかし当時の私には、まるで上から目線で意見されているように感じる。

わかっているけど出来ないから悩んでいるのに。

そもそも私一人だけが悪いのか???
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そんな孤立感や理解されないやりきれなさを感じ、ますます追いつめられていきました。
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そして、悩んで困っている人に正しさを説いても、余計に辛くなるばかりなのだとこの時、身を持って体験しました。


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親子の役割の逆転

そんな中で、唯一味方になってくれていた感があるのは、しっかり者の長女でした。
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長女が小学生の低学年の頃からよく私の話し相手になってもらったり相談に乗ってもらっていました。
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小さい子どもながらに、親である私の気持ちや感情の面倒をみてくれていたということです。
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そして後々、長女が大学生になってから、たまたま知ったことは、「次女が不登校になったのは、長女である自分が、母親である私に部活などで手間や世話をかけ過ぎたせいではないか。」そう罪悪感や自責感を感じているということでした。

本来は、家庭内に何か問題が起きたら、夫婦間で相談しながら問題に向き合い解決していく必要があります。
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それができないばかりに、長女は私のやり場のない感情の面倒を引き受けることになってしまっていました。
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これは、心理的に親子が逆転してしまっている状態です。

なのに……子どもは、親が悪いとは決して思っていなくて、「自分が悪かったせいでこうなったのではないか?」と自分を責めてしまう。
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そしてそれは、本来の親子の役割が完全に逆転してしまっていたということに他なりません。



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親子の生き方は連鎖していく

親子が抱えている問題は、連鎖していきます。

子ども時代に甘えたり、わがままを言ったりという本来の子どもらしく生きられなかったり、自分の気持ちを犠牲にして親の感情の面倒をみていると、大人になっても生きづらさを抱えてしまいます。.

子ども時代を充分に子どもらしく生きられていないので、子どもとしての心が充たされず、本当の意味で大人になりきれないのです。
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私が子どもの頃、私自身がそうだったように、結局、同じ状況をわが子に.作り出してしまっていたのです。
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わが家の世代間連鎖と私自身に起こっていたこと≪
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子どもは、例外なく全員、親を愛している。

子どもは、どの子も例外なく無条件に親を愛しています。

大人になって、人間関係の生きづらさを抱えたり、親御さんに対する恨みや憎しみを抱えていたとしても、その根底には、必ず親への深い愛情が隠れています。

愛しているからこそ、期待を裏切られた。

欲しい愛情が、願っても願ってももらうことが叶わなかった時、恨みや憎しみ、許せない気持ちが湧いてきます。
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親のほうが、子どもに対して
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良い成績を取って欲しい、

進学して欲しい、
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良い学校に入って欲しい、
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スポーツができて欲しい、
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優しい子になって欲しい
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期待に応えて欲しい・・・
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などと、条件付きの愛情になってしまっていて、『子どもの欲しい愛情が親から子どもに届いていない』ということが起こっています。
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子どもは、無条件の親に対する愛情を持っているからこそ、親の期待に応えようとしたり、親が困っていると、何とか親の助けになろうとしたり、力になろうとしたり、役に立とうとしたります。

子どもが子ども時代を、子どもらしく生きられない時、大人になって大人になりきれなかったり、生きづらさを抱えてしまいます。


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子育ての悩みと夫婦関係について

わが家もそうでしたが、お子さんが不登校・ひきこもりなどの何らかの理由でカウンセリングにお越しくださる方は、95%の方が夫婦関係があまり上手くいっていません。

あとの5%の方は、ご夫婦がお二人とも体育会系のがんばり屋さんという意味で価値観が似ていて、がんばっていないように見えるお子さんに対して認められない気持ちがあるというパターンでした。

そして、いずれの場合でもお子さんにとっては、家庭が安心・安全であたたかい『安全基地』なっていないということが共通点です。

子育ての悩みと夫婦関係には、じつは、密接な関係性があります。

「うちは夫婦関係は、悪くはないです。」と、おっしゃる方も、喧嘩こそしないけれども、会話が業務連絡になっている。
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会話はあるけど、ご夫婦で情緒的な交流があったり、あたたかいコミュニケーションが取れているとは言いがたい。
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家庭内でお互いが、安心して気持ちや考えを話したり、相談し合えるあたたかい空気になっているかというと、そこがちょっと違ったりします。
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そしてじつは、ここが一番の問題なのです。
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またよくあるのが、だんなさんに「お前の育て方が悪い。」と責められるということです。

そのこと自体も、もちろん充分に理不尽なのですが、それ以上に問題なのは、誰よりも、お母さん自身が、ご自身のことを「自分が悪いからだ!」と心のどこかで責めているということです。

自分で内心思っていることを指摘されるから、だんなさんの言葉に過剰に反応してしまうんです。
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自分の中に、「自分がダメだからこうなった」、「自分が悪いからだ」という自己否定の概念がなければ、過剰にだんなさんの言葉に反応することなく、毅然とした態度でいることができます。
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自分以外の人は変えられません。
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変えられるのは、自分の捉え方や感情の反応ポイントです。
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私が、私自身のことを否定しなくなったら、オットに責められるという感覚は全くなくなり、同時に、実際に責められることもなくなりました。



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子どもの共通の願い

.『お母さんが、まずは楽になり笑顔になりましょう!』と言われるゆえんは、『あなたがお子さんの笑顔が見たい!』ということ以上に、.どんなお子さんも両親には仲良くあって欲しいと願っていて、本当は両親ともが大切だし愛されたいと願っています。
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とりわけお腹から生まれて、この世で一番最初に出会うお母さんは、一番身近で大好きな存在です。
だからこそ、お母さんのしあわせな笑顔を何よりも望んでいます。
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これは、心理セラピーのセッションで子どもの頃の気持ちや感情をたどった時に、クライアントさまがお一人の例外もなく持たれているお気持ちで、本当にこれは、間違いないです。
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お母さんの家庭の中での存在感は絶大です。

お母さんに自然な笑顔と安心感が増えると、お父さんも安心して穏やかな笑顔が増えます。

子育ての問題は、突き詰めていくと、夫婦の問題にたどり着くというのはそういうことです。
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子どもは、夫婦関係を自分の人間関係のお手本にする。

何度も言いますが、子どもは、自分の命の源であり、ルーツである、お母さんのことも、そしてお父さんのことも大好きです!
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両親の夫婦の関係性は、子どものお手本になるものです。
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そのお手本になる両親が、もしお互いを信頼し合えず、認め合えず、責め合っているとしたら、子どもは、何をお手本にしてどう人と信頼関係を築いたら良いのでしょう?
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また、両親の仲が悪いと、子どもはどちらか一方の味方にならなくてはいけないので、両親のどちらか一方を自分の心から切り離さざる得なくなります。
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カウンセリングの事例では、多くはお母さんの味方になり、お母さんの不満や不平や愚痴を聞き、お父さんを無意識に自分の心の中から切り離す決断をどこかでしている場合もとても多く、とくに女の子は、その傾向が強いです。
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.そうして大人になって、お父さん男性という図式になり、恋愛が上手くいかなかったり、結婚しても夫婦関係が上手くいかない原因となってしまいます。
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お母さんと一緒にお父さんに怒りを向け、お父さんを心のどこかで切り離してきているので、それをパートナーに投影(重ね合わせる)するんですね。
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そして、子どもが生まれると、また、同じことが繰り返されるという負の連鎖が繰り返されます。
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親は、子どもの幸せを願っているはずなのに、怖いし、嫌ですよね?
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だから、子育ての悩み、お子さんの家庭内暴力や摂食障害、不登校、ひきこもりの最終目標は、登校することではなくて、
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家族全員があたたかく幸せにつながり、信頼関係の基盤になる家庭が『安全基地』の役割を果たしていること。

家族が適切であたたかいコミュニケーションが取れるようになること。

気持ちや考えが大切にされること。

お互いに応援されること。
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子どもが、人(親)との信頼関係を取り戻し、自尊感情を持ち、『ありのままの私でいい』という自己受容が出来ること。

が、大切なのだとつくづく思います。
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そうすると子どもは、自分も大切、相手も大切な存在という気持ちを持って、社会に出ても人とウイン‐ウインの関係性を築いていくことができます。
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あなたの子どもの頃、ご両親は仲が良かったですか?

良くも悪くも、.大人になって家庭を持った時に、育った家庭で意識的、無意識的に学習したことは、たとえ嫌だったとしてもああはなるまいと誓ったとしても、同じように繰り返します。

それは、両親との関係性もそうです。

あなたご自身が、子どもの頃、

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お父さん、お母さんはあたたかい関係性でしたか?
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両親は、しあわせそうでしたか?
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とくにお母さんは、幸せそうでしたか?(かわいそうに見えていませんでしたか?)
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親を助けになりたいと思っていたけど、助けられない無力感を感じたことはありませんか?.

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今、あなたが築いている夫婦関係や家庭の状態は、あなたが育った家庭とどんな共通点がありますか?
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.子どもは、親のしあわせを誰よりも望んでいます。..
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あなたが、お子さんの笑顔を望む以上にです。
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『もう限界が来ているよ。』
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『生き方を変えたほうがきっとしあわせに上手くいくよ。』

『ちゃんと向き合うと宝物が埋まっているよ。』.
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お子さんに出た症状や問題には、親御さんに対してそんなメッセージが込められています。
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『お子さんに問題はない!』
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そこに早くに気づき、ご自身の内面に取り組むと決め、実際に取り組んだ方は、お子さんの回復も早いです!
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自分自身の気持ちや感情にコツコツと丁寧に向き合って、子どもの頃に傷ついた未完了の気持ちや未消化の感情を終わらせていくことが、
結局は、夫婦関係も、親も子もしあわせへの一番の近道である。

私自身を含め、たくさんの方のカウンセリングをとおしてそう確信しています。

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人間関係の悩みは、一つが解決すると
他の人間関係の悩みも同時に解決していきます。

あっ、ちなみに、子育てのしづらさやお子さんに出た症状や悩み、パートナーシップの問題、人間関係の問題は、すべて繋がっています。
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お子さんとの関わりにおいて感じるご自身のネガティブな感情や、望ましくない捉え方やコミュニケーションの取り方のクセが変わると、パートナーとの関係性も変わるし、職場の上手くいかない人との関係性も楽に変わっていきます。
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つまり、糸口はどれから取り組んでも本質の根っこの原因はつながっていて一緒だということです。
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ですのでどれか一つが解決して楽になっていくと、それと並行して、もれなくすべての人間関係が楽にしあわせな方向に向かっていきます。
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困った時、悩んだ時に根本原因から問題を解決する手段として。

また、さらなる人生のステージアップを目指す時。

カウンセリング・心理セラピーを選択肢の一つとしてあなたの傍らに置いていただき、お役に立ちそうだとお感じの際には、お声がけいただけると嬉しく思います。
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あなたとあなたの大切な方が、
いつもおしわせでありますように^^

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『親子関係トラウマ解消カウンセリング』

心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ

この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

《全国・海外オンライン、広島・東京対面》

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【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ