私たちが一番辛いのはコレかもしれません。

不登校・ひきこもり、辛い4月と9月という月

子どもが不登校の頃、私が、一年中のうちで孤立感、焦りや不安、先の見えない心配などの強いストレスを抱えていたのが9月という月でした。

また、4月の新学期が始まる時も、今、振り返ってみると、親も子も、とても無理をしていたと思います。

小2から中学2年までの長年の不登校を完全克服し、現在、京都で一人暮らしをしながら、生き生きと充実した大学生活を送っている次女は、

『誰からも理解されないことが辛かった。』

不登校当時を振り返って教えてくれました。

ご参考記事:
『子どもを信じて待つとは?』


私たち誰しもが一番辛いこととは。

子どもは、親に迷惑をかけたくない、辛いことを知られたくないと思っていることが多いかもしれません。

なぜなら、親に心配をかけてしまうのがわかっているからです。

私たちに、孤独は時に必要なものだと思いますが、親でも子でも、誰でも、何よりいちばん辛いのは、

『私の気持ちをわかってくれる人が一人もいないこと。』

『相談できる人が誰もいないこと。』

『味方になってくれる人がいないと感じること。』

自分の居場所がなく、こういう《孤立感》を感じることだと思うのです。

不登校・ひきこもり、摂食障害、起立性調節障害、昼夜逆転、ネット、ゲーム依存、自傷行為、場面緘黙、チック、おねしょ等、

お子さんにいろいろな症状が出たり、お子さんの問題と感じる時は、お子さんが声や言葉にならないSOSのサインを出している時です。

心は、かたちがないので目には見えません。

お子さんの表面上の症状や問題のみ取り上げて変えようとしたり、止めさせようとしたり、登校させることに注力するのではなく、お子さんの心、内面に意識を向ける必要があります。

 



お子さんの話に、

よく耳を傾けてあげられていますか?

お子さんの心に思い至っていますか?

お子さんに、心の味方はいますか?

お子さんに対して一方的になっていませんか?

お子さんの心は、今までずっと孤立していませんでしたか?

そして、お子さんのこと以前に、

お母さんご自身が、

心に余裕がなくて、大きな心配や焦りや不安を抱えている。

気持ちをガマンしている。

お子さんに対してどこかで不満を感じている。

お子さんを信じて待てない。

お子さんの立場や気持ちについて想像がつかない。

お子さんの成果や結果を急いでしまう。

そんな時は、お母さん自身の心も孤立している時かもしれません。

 

まずは、お母さんの心が大切!

お子さんの気持ちを思いやる余裕がない時、

お母さんの気持ちとお子さんの気持ちにズレがあり、すれ違ってしまっている時、

良かれと思ってしていることが、お子さんの気持ちを追いつめてしまったり、元気になることをさまたげてしまうと感じています。

子どもは、

『たった一人でも自分の味方がいる!』

『自分の居場所がある!』

と感じることができれば、必ず、大きく救われます。
私のように、

子どもの頃から一人で頑張るクセがある。

親に味方になってもらえた感覚がない。

親に気持ちをわかってもらえたり、受け止めてもらえるということが少なかった。

親が忙しかったので、ガマンしていた。

親に相談することができなかった。

親に甘えたり、頼った記憶がない。

子どもの頃から寂しい思いや不安を抱えていた。

・・・

こんなことは、ありませんでしたか?

 

お母さんご自身が幼少期に、特にお母さんに気持ちを受けとめてもらい、子どもらしく甘えたり、わがままを言ったり、あたたかさでたっぷりと気持ちが充たされるという経験がなければ、大人になって親になってから、子どもの味方になり、子どもの心に思い至り、子どもにとっての【安全基地】になることは至難の業です。

自分が親にされてきていないことを、わが子に真の意味で与えることは、無理に等しいとも言えるかもしれません。

その場合、親は子どもに愛情を与えているつもりでも、子どもが求めている愛情との間に大きなズレがあることがとても多いと感じます。

カウンセリング(心理セラピー)では、クライアントさまの悩みや問題の原因となっているのは、この親子の愛情のすれ違いとも言えます。

そういう体験が子ども時代のみならず、大人になってから子育てに影響したり、心因性の症状や人間関係の生きづらさやセルフイメージの低さにつながっています。


 

まずは、我慢していることに気づいていきましょう!

お子さんに何らかの悩みや問題を抱える親御さんの特徴は、以前の私のような方です。

一人で我慢することがクセになっていたり、一人で頑張り、孤独感、孤立感を持ち、上手くいかないことについて、自責感を感じている方がとても多いです。

そして、我慢していること自体にご自身で気づかれていません。

その我慢するクセは、幼少期のいつ頃から現在まで続けてきたものでしょう???

お母さんが、お子さんの味方になり、お子さんの気持ちを無理なく自然に受け入れられるようになるには、まずは、お母さん自身の孤独感や孤立感を解消し、安心感・あたたかさの中で、気持ちを受容されることが必要です。

お母さんの心が充たされることで、心に余裕ができることがいちばん大切だと感じます。

そうすると、無理や努力をしなくても自然にお子さんや旦那さんに思いやりの気持ちを持つことができ、気持ちを受け止めることができるようになります。




あなたとあなたの大切な方が、
いつもおしあわせでありますように。

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心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ

この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

幼少期のトラウマ感情を安心・安全にケアし、
愛着障害、アダルトチルドレン、摂食障害、
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心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ