【ご質問】娘に対して私ができることは何でしょうか?

突然ですが、質問です。(笑)

あなたが、もし、逆上がりができなくて困っていたとします。

そこで、逆上がりができないお友だちが、
逆上がりのやり方を一生懸命、教えてくれました。

あなたはどう感じますか?^^

その逆上がりのやり方は正しい。

お友だちの気持ちも、とってもありがたい。

でもちょっと困ってしまいませんか???

逆上がりができるお友だちに言われるのか、できないお友だちに言われるのか。

それを『誰から言われるのか。』ということは、とても大事なことだと思います。

Yさんから、こんなご質問をいただきました。
掲載の許可をいただいて、私なりの見解をお伝えしてみたいと思います。




いただいたご質問

18歳になる娘が
「人に興味がない。
人の話が聞けない。
どうでもいと思ってしまう。

だから、何て言っていいか分からないし
人と会話ができない。

できるようになりたいのに。」

と言ってきました。

私も、同じ頃
娘と同じような気持ちでいたので、

「あ〜こうやって
受け継いでいってしまうのだなぁ」

と感じたんです。

「人の事をどうでもいい
と思うことは、
自分自身をどうでもいい
と思っていることなんだよ。

人の事より自分の気持ちを優先してあげる
ことをまずやってごらん。

怒りたい時は怒っていいし、
言いたいことがあったら言ってもいい。

自分の気持ちをないがしろにしないことだよ。」

と言いました。

でも、これでよかったのか…。

私に対して憎悪が胸の奥にあって、
自分なんて…。
のような気持ちをずーっと
持ち続けているのだと思うのです。

どうやったら、
娘の持った感情をクリアにできるのか…。

私にできることは何でしょうか?

(Yさん女性)

━━━ご質問ここまで━━━

Yさん、ご質問をいただきましてありがとうございます!

「おんなじようなことで悩まれている方は、多いのではないかな?」
と思いましたのでシェアさせていただこうと思います。


まず、このご質問を読んで、私が素晴らしいなと感じたのは、
娘さんが、お母さんにちゃんと気持ちが伝えられているという点です。

「今、困っていることがあって、それについて何とかしたい!」と、
相談できるという関係性を親子でつくられていることが本当に素晴らしいです。

娘さんが、「前に進みたい」という気持ちや生きるエネルギーにつながっているように感じます。

と、同時に、

娘さんの『辛い』という心の叫びでもあるように思います。

聞かれてみていかがでしょうか???



今日は、そのことをふまえて、

“今後、何に気をつけたら良いのか???”
というお話しをさせていただこうと思います。

ぜひ、あなたもご一緒に、以下の2点をチェックしてみてくださいね。^^

チェックポイント1

このお話を、先ほどの逆上がりの話に置き換えてみます。

そうすると、いちばん大切なことは【誰が言っているのか。】ということです。

Yさんが娘さんにお伝えした、

人の事より自分の気持ちを優先してあげることをまずやる。

怒りたい時は怒っていいし、言いたいことがあったら言ってもいい。

自分の気持ちをないがしろにしないこと。
  ↑  ↑  ↑
ここが『Yさんご自身ができているか。』ということに注目してみると良いと思います。

もう少し踏み込んでご説明すると、一見、子どもができていないと感じることや
子どもの悩みや苦しみ、子どもの課題だと思われることは、

実は、イコール、
【親御さんご自身の問題や課題を知らせてくれている】
ということが往々にしてあります。

カウンセリングをしているとよくわかるのですが、親子は、本当に合わせ鏡です。

(夫婦もですが!!!)

そして、子どもには、親や大人の【非言語】のほうが本音として伝わります。

つまり、親(大人)の

『たてまえと本音が一致しているか?』

『言ってることと、やってること(行動)が一致しているか?』

ということが何より大切です。

ですので、Yさんご自身のなかに矛盾が生じていないかどうかを、
ぜひ、点検してみてくださいね。^^

ちなみにですが、

Yさんが怒りの感情を自然に使えるということが出来ていると、
娘さんも「嫌なものはイヤだ!」とYさんに感情を伝えられるようになります。

それは、お互いに適切に境界線が引けている状態です。

『私は私、あなたはあなた!』という感覚です。

★関連記事『心の境界線』
https://1egami-yuki.com/2020-4-22/

チェックポイント2

もう一点、ポイントをお伝えします。^^

『私に対して憎悪が胸の奥にあって、
自分なんて…。

のような気持ちをずーっと
持ち続けているのだと思うのです。』

と書かれていますが、

Yさんご自身は、このような気持ちをお持ちではないか?
ということです。

そしてもし、「あるなあ…」と気づかれたなら、それは一つ大きなチャンスです。

Yさんのご両親に対する未完了の気持ちを完了させ、
ご自身の娘さんに対する罪悪感を、まず先に下ろしてあげてください。

ここ、最重要です!
ここが完了していないと、娘さんの気持ちに寄り添っているようで、
じつは、寄り添っているのは【子どもの頃の自分の気持ち。】ということになりかねません。

でもこれは、実はよくありがちなことなのです。

娘さんは、ある意味、小さい頃のYさんご自身でもあります。

なので、目の前の娘さんの気持ちに適切に寄り添ってあげるためには、
まずは、Yさんのネガティブな感情が下ろしてある必要があります。

そのうえでYさんが、

あたたかく娘さんに興味を持って、

娘さんの話しを聴いて、

どうでもいいと思わないで、
どんな話も聴いて、受け止めて

何て言っても言わなくても、
会話が出来てもできなくても

ただただ、心から抱きしめてあげてくださいね。

Yさん、

娘さんがYさんに求めていること、欲していること。

その本質は、ココです!!!

あっ、そして抱きしめるのは、くれぐれも娘さんの気持ちに沿ってです。

手をつないだり、肩や背中に手を置くほうが安心していそうなら、
ぜひ、そうしてあげてください。

具体的にどうして欲しいのかを、Yさんから訊いてあげても良いですね!

喜んでいて、嬉しそうなのか、逆に、そうでないのか???

正解は、いつも娘さんの表情や口調、態度に、必ず、表れています。

なので、娘さんをよく観察して対応してあげてくださいね。^^

ここまでいかがでしたでしょうか?^^




そして、きっとあなたなら大丈夫!

私が、長年、子どもを傷つけてきたこと。
それは、『子どもを何とかしよう』としてきたことです。

でも、子どもが私に求めているものは、まったく違ったものでした。

ここを手放し、常に自分自身の内面に意識を向けられるようになると、
ものごとは、良い方向にどんどん変わっていきます。

すべては自分自身の心の内側にあります。

そして、きっとあなたなら大丈夫!

心から応援しています。






あなたとあなたの大切な方が、
いつもおしあわせでありますように。

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この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

《全国・海外オンライン、広島・東京対面》

イライラ、不安、自分を責める
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親子関係解決カウンセリング

【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ