親子関係修復|心の境界線

良好な親子関係を築くために

『親子関係修復カウンセリング』 心理カウンセラー  江上ユキです。

イライラや不安、罪悪感等の愛着障害、アダルトチルドレンのトラウマ感情をケアして、心に安心感とあたたかさ、自信を取り戻すカウンセリングをご提供しています。

 

心や身体にも境界があることをご存じですか?

実は、心や身体にも境界があります。

境界を守るためには、しっかり境界線を引く必要があります。

境界線とは、心理的、身体的にお互いに越えてはならない自分と自分以外の人の間に引く一線のことです。

この境界線が相手との間に、適切に引くことが出来ている場合は、お互いを尊重することができている状態です。

この場合は、相手と良好でwin-winの心地良い関係性を築くことができます。

そして、たとえどんなに親しい間柄の人だったとしても、この境界線が壊れていると、関係性は、必ず上手くいかなくなります。
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もし、お子さんやパートナー、両親などの大切な人との関係性が上手くいかないと感じる。

辛い。

そう感じる時は、あなたの『心の境界線』が壊れてしまっている時かもしれません。

それは、お互いに、相手のパーソナルスペース(領域)に踏み込んだり、踏み込まれたりしている状態です。

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特に親子関係では、親が子どもに過保護、過干渉の場合です。

子どもは、親に面倒をみてもらわないと生きていけません。

大人である親のほうが子どもより身体も大きく、智慧も知識もあり、経済力もあるため、子どもは、親のやり方や価値観に従わざる得ません。

よって、とくにこの親子の境界線が壊れている場合、子どもはとても辛い思いをすることになります。

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子どもは、たとえ自分の心や身体のテリトリーにズカズカと踏み込まれるような辛い環境であったとしても、そこで暮らしていかなくてはならないのでそこに順応する術を身に付けます。

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それは、たとえば、

自分を守るために、

感情を感じないようにすることだったり、

話を聞かないでスルーすることだったり、

いい子でいることだったり、

自室にこもって出て来ない、

ゲームばかりして接点を持とうとしない、

親の期待や要求に過剰に適応することだったり

逆に、反抗的に振る舞う、

などといったかたちで対処することになります。

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また、お互いの境界線が壊れている夫婦は、当然、仲が悪くなってしまいます;;;

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そうは言っても、

子育てをしている方なら、

お子さんのことについて

『じゃあ、ほっとけばいいの???』

『いったいどこまで踏み込んでいいのかわからない!』

そんなふうに感じて、もやもやすることってあるんじゃないかなと思います。

いかがでしょう?
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心の境界線・・・子育てで気をつけること

わたし自身も、現在、3人の子どもたちは成人していて、それぞれに家を出ていますが、母親であることに変わりがありません。^^

気づかないうちに、やらかしてしまうこともあります。

何をやらかす?

無意識に『子どもの境界線を越えてしまう』ということをです。

知らず知らずのうちに、子どもを無意識にコントロールしようとする方向に意識が働いてしまう。

そんなことに気づいてハッとすることがあります。

そういう時には、子ども自身にどう感じたかを聞いてみます。

大抵、子どもから、ものごとの本質を捉えたストレートな意見や本音を言われてショックを受けることが多いですが。(笑);

でも、親がショックを受ける以上に、子どもは、嫌な思いをしているということです。
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ここを忘れてはいけないと思います!

だから、そのことに気づいた時は、子どもに素直に謝るようにしています

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そのことに気づいたら、どういう気持ちで自分がそのような言動を取ったのかということを見つめ直すことで、それが改善ポイントや次につながるチャンスだということも、わたしはよく知っています。

なのでこういう時、わたしの場合は、カウンセリング(心理療法・心理セラピー)を受けます。

たとえ悪気がなかったとしても、大切な人に嫌な思いはしてもらいたくないですからね。^^;

(いえ…悪気がないからこそ、タチが悪いのかもしれません。)
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怒りの感情を自然に適切に使えるようになってくると、この境界線が人との間にしっかり引けるようになります。

これも一朝一夕ではなくて、カウンセリングを受けることをコツコツと積み重ねるうちに少しずつ上手になっていきます。

じつは、認識せずに気づかないうちにしているこのコントロール体質は、とても根深いものがあると感じています。

なぜかというと、わたしたち親自身も、子どもの頃からあたり前のように親からのコントロールを受けながら育ってきているからです。

そうして、あんなに似たくなかった、嫌だった親にそっくりになっている自分に、ある時気づき、愕然とします;;;

あまりにも代々、自然に受け継がれてきている。

家族や家系のなかでそれがあたり前になっている。

だから自分でも気づかないし、一朝一夕にはなかなか改善しないのですね;;;

そうして、

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夫婦仲が上手くいかない。

親の子どもに与えている愛情と子どもが親に求めている愛情にズレが出る。

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という悲劇が起こってしまいます;;;
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相手の境界線を超えてしまう時

で、やっぱり、相手の境界線を無自覚に越えてしまう時って、相手を『信頼』ではなくて『心配』している時だったり、

親が、

『こうなって欲しい』
『こうなって欲しくない』
『こうして欲しい』

と自分の考えや思いを無意識に子どもに押しつけている時だったり、

『〇〇の方向に行ったら幸せになれるんじゃないか。』

と、自分が思っている方向に、子どもをコントロールしたい気持ちがある時だったり、

『わたしの考えを証明したい』
と意識的、無意識的に思っている時じゃないかと思います。

いかがでしょう???

そして、そういう親の本音を子どもは、100%見抜いているそうですよ!
(長年不登校だった、現在、社会人の次女談)
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やっぱり自分のことに自分だけで気づくことは、あたり前になっているからこそ、とてもむずかしい。

そして、自分自身のことに自分で気づくことが困難だからこそ、プロの心理カウンセラーの手を借りることが大事になってきます。

親子間の【境界の問題】は、親子共依存の問題大人になってからのの生きづらさにつながっています。

親子関係において、この問題が解決されないままだと、子どもが大人になって親になった時にも、子どもの頃、自分が親にされたように子どもにしてしまいます。

あんなに嫌だったはずなのに。

また、自分が親からもらってきていないことは、子どもにも、大切な人にも与えることができません。

結局、夫婦関係や恋愛(パートナーシップ)が、上手くいかなくなり悩みを抱えます。

『人のお世話や面倒をみることを優先し、自分を犠牲にしてがんばる』ということを世代を越えて繰り返します。(世代間連鎖)

だから、気づいた人から、気づいた時に変わる必要があります。

ぜひ、信頼できるプロの心理カウンセラーや心理セラピストの手を借りてみてください。

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この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

幼少期のトラウマ感情を安心・安全にケアし、
愛着障害、アダルトチルドレン、摂食障害、
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【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ