親子関係|心の境界線

良好な親子関係を築くために

心や身体にも境界があることをご存じですか?

実は、心や身体にも境界があります。

境界を守るためには、

しっかり境界線を引く必要があります。

境界線とは、心理的、身体的に
お互いに越えてはならない
自分と自分以外の人の間に引く
一線のことです。

この境界線が相手との間に、
適切に引くことが出来ている場合は、
お互いを尊重することができている状態です。

この場合は、相手と良好で
win-winの心地良い関係性を築くことができます。

そして、たとえどんなに
親しい間柄の人だったとしても、

この境界線が壊れていると、
関係性は、必ず上手くいかなくなります。
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もし、お子さんやパートナー、
両親などの大切な人との関係性が
上手くいかないと感じる。

辛い。

そう感じる時は、
あなたの『心の境界線』が壊れてしまっている
時かもしれません。

それは、お互いに、

相手のパーソナルスペース(領域)に踏み込んだり、
踏み込まれたりしている状態です。

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特に親子関係では、
親が子どもに過保護、過干渉の場合です。

子どもは、親に面倒をみてもらわないと
生きていけません。

大人である親のほうが

子どもより身体も大きく、
智慧も知識もあり、経済力もあるため、

子どもは、親のやり方や価値観に
従わざる得ません。

よって、とくに
この親子の境界線が壊れている場合、
子どもはとても辛い思いをすることになります。

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子どもは、

たとえ自分の心や身体のテリトリーに
ズカズカと踏み込まれるような
辛い環境であったとしても、

そこで暮らしていかなくてはいけないので
そこに順応する術を身に付けます。

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それは、たとえば、

自分を守るために、

感情を感じないようにすることだったり、

話を聞かないでスルーすることだったり、

いい子でいることだったり、

自室にこもって出て来ない、

ゲームばかりして接点を持とうとしない、

逆に、反抗的に振る舞う、

などといったかたちで対処します。

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また、

お互いの境界線が壊れている夫婦は、
当然、仲が悪くなってしまいます;;;

『心の境界線』ついての関連記事≪
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そうは言っても、

子育てをしている方なら、

お子さんのことについて

『じゃあ、ほっとけばいいの???』

『いったいどこまで
踏み込んでいいのかわからない!』

そんなふうに感じて、
もやもやすることってあるんじゃないかな
と思います。

いかがでしょう?
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心の境界線・・・子育てで気をつけること

わたし自身も、現在、
3人の子どもたちは成人していて
それぞれ家を離れていますが、
母親であることに変わりがありません。^^

気づかないうちに
やらかしてしまうこともあります。

何をやらかす?

無意識に

『子どもの境界線を越えてしまう』

ということをです。

自分では気づかず、知らず知らずのうちに

子どもを無意識にコントロールしようとする
方向に意識が働いてしまう。

そんなことに気づいて
ハッとすることがあります。

そういう時には、
子ども自身にどう感じたかを聞いてみます。

大抵、子どもから
ものごとの本質を捉えた
ストレートな意見や本音が出てきて
ショックを受けることが多いですが。(笑);

でも、親がショックを受ける以上に、
子どもは、嫌な思いをしているということです。
↑ ↑ ↑
ここを忘れてはいけないと思います!

だから、そのことに気づいた時は、
子どもに素直に謝るようにしています

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そのことに気づいたら、

どういう気持ちで
自分がそのような言動を取ったのか
ということを見つめ直すことで、

それが次につながる
チャンスだということも、
わたしはよく知っています。

なのでこういう時、わたしの場合は、
カウンセリング(心理セラピー)を受けます。

たとえ悪気がなかったとしても、

大切な人に嫌な思いは
してもらいたくないですからね。^^;

(いえ…悪気がないからこそ
タチが悪いのかもしれません。)
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怒りの感情を
自然に適切に使えるようになってくると、

この境界線が
人との間にしっかり引けるようになります。

これも一朝一夕ではなくて
カウンセリングを重ねながら
少しずつ上手になっていきます。^^

じつは、
気づかないうちにしている
このコントロール体質は、
とても根深いものがあると感じています。

なぜかというと
わたしたち親自身も、

子どもの頃から

親から
あたり前のようにコントロールを受けながら
育ってきているからです。

そうして、あんなに似たくなかった、
嫌だった親にそっくりになっている自分に
ある時気づき、愕然とします;;;

あまりにも代々
自然に受け継がれてきている。

家族のなかで
それがあたり前になっている。

だから自分でも気づかないし、
一朝一夕にはなかなか改善しないのですね;;;

そうして、

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夫婦仲が上手くいかない。

親の子どもに与えている愛情と
子どもが親に求めている愛情にズレが出る。

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という悲劇が起こってしまいます;;;
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相手の境界線を超えてしまう時

で、やっぱり

相手の境界線を越えてしまう時って、

『信頼』ではなくて『心配』している時、

だったり、

親が、

『こうなって欲しい』
『こうなって欲しくない』
『こうして欲しい』

と自分の考えや思いを
無意識に子どもに押しつけている時だったり、

『〇〇の方向に行ったら
幸せになれるんじゃないか。』

と、自分が思っている方向に
子どもをコントロールしたい
気持ちがある時だったり、

『わたしの考えを証明したい』
と意識的、無意識的に思っている時
じゃないかと思います。

いかがでしょう???

そして、それを子どもは、
100%見抜いて感じているそうですよ!
(現在、大学生の次女談より)
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やっぱり自分のことに
自分だけで気づくことは
あたり前になっているからこそ
とてもむずかしい。

そして、

自分自身のことに
自分で気づくことが困難だからこそ、

プロのカウンセラーの手を
借りることが大事になってきます。

親子間の【境界の問題】は、
親子共依存の問題
大人になってからのの生きづらさ
つながっています。

親子関係において、
この問題が解決されないままだと、

子どもが大人になって
親になった時にも、

子どもの頃、
あんなに嫌だったはずなのに、

結局、自分がされたように
子どもにしてしまう。

夫婦関係や恋愛(パートナーシップ)が
上手くいかなくなり不快悩みを抱える。

人のお世話や面倒を
自分を犠牲にしてがんばってしまう。

ということを世代を越えて
繰り返してしまいます。(世代間連鎖)

だから、気づいた人から、気づいた時に
変わる必要があります。

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この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

《全国・海外オンライン、広島・東京対面》

イライラ、不安、自分を責める
意志の力では変えられない感情を根本解消!

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親子関係解決カウンセリング

【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ