「災害やトラウマ体験をしたことによる性格の変化」 について
震災のような
過酷なトラウマ体験を経験すると
その前と後で
性格が変わるようなことがあるかもしれません。
たとえば、
ショックのあまり、
極端なネガティブ思考に陥ってしまったり、
「何を信じて、何を大切にするのか」といったような
価値観がガラッと変わってしまったり。
トラウマ体験をしたことで
以前なら当たり前のように信じていた
「安心・安全」「幸福」「愛情」「信頼」「友情」
などの価値観が、不信に変わってしまうからです。
(体験前) 努力すれば夢は叶う
↓
(体験後) 努力してもどうにもならない
(体験前)備えていれば安全
↓
(体験後)いくら努力してもどうせ危険
(体験前)自分にはたくさんの仲間がいる
↓
(体験後)いざとなったら独りぼっち、誰も助けてくれない
(体験前)外出が好き
↓
(体験後)家から出たくなくなる
(体験前)これからの人生が楽しみ
↓
(体験後)これからの人生は絶望的
まわりの人は、突然の性格の変化に
戸惑ったり、びっくりするかもしれませんが、
誰よりも一番つらいのは
捉え方や価値観、感じ方などの
性格が変わるほどにショックを受けた
ご本人自身です。
こうした物の考え方や価値観の変化は
「再体験」や「回避、引きこもり」「過覚醒」「解離」
などの症状と同様に
トラウマ体験によって引き起こされた
ストレス反応の一つです。
症状が気になる方は、がまんし続けずに
心療内科や精神科といった病院で診断してもらう 。
信頼できるカウンセラーやセラピストから
カウンセリング(セラピー)を受けて
適切にトラウマのケアをすることをお勧めします。