一見、ポジティブなストレス反応について

▼一見ポジティブなストレス反応  


トラウマ体験によって

引き起こされるストレス反応には

一見するとポジティブなものもあります。

小さい子どもさんをお持ちの親御さん、

災害などの現地で活動されている方々は、

勇気と行動力を発揮されている方々も

たくさんいらっしゃると思います。

 

 

 たとえば、

 ・ 決断力が増す 

・ 信念(信じ抜く力)が増す 

・ 行動力が増す 

・ 勇敢になる 

・ 気力が充実し、やりがいが増す 

・ 感覚が研ぎ澄まされる 

 

震災や事故に関係して

現地で活動されている方々を支えているのは

ストレスを抱えながらも持つ

こうしたポジティブな気持ちです。

 

 

ここで知っておいて欲しいのは

たとえポジティブな変化であったとしても

トラウマ体験に対するストレス反応」

 であることに変わりはなく

 

特に、震災のように

長期にわたって

がんばらなければならない状況が続く場合、

 

しばらく経ってから

「もうこれ以上がんばれない」

という状況になってしまったり(燃え尽き)

 

新たにネガティブなストレス反応が

現れ始める可能性があるということです。

 

 

特に、

医療関係者や警察、消防士、自衛隊、震災ボランティア、

心理カウンセラーやセラピスト等

人を助ける仕事に従事されている方々は要注意です。

 

 


大人の場合

子どもや老人、病人、障がい者など

自分より弱い立場にある人の状態を

見逃さないように気を遣いながら

 

なおかつ、 

元の生活への回復を目指すいった対応が

長期間にわたって求められます。

   

長期にわたって

がんばりを 続けなければならない状況に

置かれている場合、

自分へのストレスのかかり具合いや

無理の度合いに気づく

 

自分で自分のがんばり加減をコントロールしながら

ときには気分転換をしたり休養を取る

 

家族や信頼できる人たちと自分の体験や気持ちを共有する

 

など、しながら、

過度にストレスを溜め込まないようにすることが

何より大切です。

 

どうしても辛くなってしまった場合には、

病院の受診やカウンセリングを受けるなど、

心や身体の専門家に相談してください。

この記事を書いた人

江上 ユキ

江上 ユキ

《全国・海外オンライン、広島・東京対面》

イライラ、不安、自分を責める
意志の力では変えられない感情を根本解消!

心に安心感と自信、自由を取り戻す
親子関係解決カウンセリング

【親子問題と感情の専門家】
心理カウンセラー・セラピスト 江上ユキ